冷えの対策

健康

体を温めることは健康の基本、ポカポカの体でまだまだ続く寒冬を乗り越えましょう。

冷えは万病の元、体が冷えると血のめぐりが悪くなり免疫力や新陳代謝が低下して、全身の不調が現れやがて大きな病気の引き金になります。事実、冷え性の人は病気になりやすい傾向があります。体を温めて冷えを改善することはさまざまな病気を予防することに繋がります。

肩こり腰痛【血流の悪化が痛みを誘引】

家事や仕事などの日常生活で同じ姿勢を長く続けていると、筋肉が緊張して血管を圧迫することにより血流の流れが悪くなります、すると筋肉内の老廃物が排出できずに溜まったままとなってしまいコリを引き起こします。全てではありませんが、慢性的なこりや痛みは血行不良によるものが多いのです。冷えも血行不良を引き起こす要因の一つですから体を温めることはこりや痛みの予防改善につながります。

胃腸の不調【冷えは胃腸の働きを鈍らせる】

「胃がもたれたり痛む」「下痢や便秘になりやすい」という人は、冷えにより胃腸の機能が落ちている可能性があります。冷たい飲食物を控え内側から冷やさないようにするのはもちろん、腹巻等で外側から温めることも大切です。

【不眠】放熱しにくい体は、睡眠の質を下げる

人間の体温は起床とともに上がり、夜になると下がるようになっています。眠りに入る前は体にたまった熱(深部体温)を下げるために手足の先の血管を拡張させて、血流を増やし熱を放散します。その体温の変動をきっかけに体が眠りの体勢に入って行くのですが、手足の冷えを感じている人は熱をうまく逃がすことができず、質の良い睡眠が得られません。睡眠の改善には寝る前にお風呂につかり体を温めることが有効です。

【肥満】基礎代謝に影響する冷えは太りやすさと表裏一体

私たちの体の中では食べたり飲んだりしたものを速やかにエネルギーに変え、体の隅々に栄養を行き渡らせ、そしていらないものを速やかに排出する代謝が行なわれています。

基礎代謝が高い人は脂肪をため込まないので、脂肪燃焼が起こりやすく老廃物をため込まないので、便秘知らずになります。体温が高い人は血液循環も良好なので、脂肪の温度が下がりにくく、すぐに脂肪を燃焼できる体制が作れます。

体温が1度下がると基礎代謝が12%も下がります。これは同じカロリーを摂取していても、体温の低い人ほど摂取したカロリーがその後消費されず、脂肪や老廃物として溜め込まれてしまうことになります。

冷えから身を守る対策! 今日から意識してやってみましょう

【衣服】

衣服での対策は半身を温めることが基本です。冷えは下半身や体の深部が冷たい状態にある下半身は、しっかり温め上半身は重ね着で調節。

冷えを感じる人と感じない人の皮膚表面温度を比較すると、顔、腹、腰、手のひら、手の甲では差がなかったのに対し、冷えのある人は足背(足の甲)、足底(足の裏)、ふくらはぎの表面温度が低かったという報告があります。冷え性は人の足先の温度が低いので、足を中心とした下半身を暖かく保つ必要があります。

寒い冬でもセーターなど厚手の衣類をしっかり着込むのは、少なくとも暖房した室内では不適当です。暖房が効いていると汗をかくため汗で熱を放熱してしまうだけでなく、汗が乾くときにも体の熱を奪ってかえって体を冷やしてしまいます。

冬の服装の基本は下半身は暖かく、上半身は重ね着で調節。上半身の重ね着は外気温や室温の状況によって調整できるよう脱ぎ着しやすい前開きのものを選ぶ。マフラーや手袋を持ち歩くといった工夫も大切です。

【入浴】

お風呂で血行促進、新陳代謝の活性化。体内の老廃物や疲労物質除去を促す。

38度~40度前後のぬるめのお湯に15分以上じっくり浸かり、芯まで温まりましょう。

熱いお湯ではすぐにのぼせて短時間しか入れず、体の表面が熱くなるばかりで芯まで温まりません。ぬるめのお湯にじっくり浸かることで芯まで温まり血行が改善されます。コツは最初から肩までつからないこと、寒い冬は肩まで使って全身を温めたくなりますが、上半身だけが先に温まってしまい、冷えを最も感じる足先が完全に温まりません。

お湯の中で足を動かしたりふくらはぎをマッサージするのも血行促進に効果的です。

そして入浴後は体が冷える前にベッドに入ると質の良い睡眠を得ることができます。

【食事】

偏った食生活では、熱の生成ができず血行不良に陥る、野菜を食べない、米・パン・麺などの炭水化物、レトルト、インスタント食品ばかりという方はいませんか。

このような食生活で栄養バランスが乱れると、熱の生成に必要なたんぱく質やビタミン、ミネラルの不足が起こり、冷えをさらに悪化させます。また変色は貧血も招きます。貧血によりヘモグロビンが不足すると、栄養素が酸素不足で不完全燃焼を起こし体を充分に温めることができません。血流量そのものが少なくなり末梢への血液も不足し、特に手足など冷えの原因にもなります。

【体を温める食べ物、体を冷やす食べ物】

東洋医学には体を温める陽性の食品、体を冷やす陰性の食品があります。もちろん陰性食品の栄養も大切なので加熱した陰性食品を食べ合わせましょう。

【陽性食品の特徴】

水分が少ない、硬い、寒い地域で育つ、赤やオレンジ色、苦味や塩辛いもの、根菜類、赤身、里芋、玉ねぎ、りんご、チーズ、いわし、まぐろ、にんじん、ねぎ、レンコン、唐辛子、生姜、梅干し、鶏肉、牛肉、

【陰性食品の特徴】

水分が多い、柔らかい、暑い地域で育つ、白や紫色、三味や甘みの強いもの、葉菜類、白身、レタス、トマト、レモン、豆腐、そば、タコ、なす、バナナ、きゅうり、もやし、こんにゃく、かに、馬肉、うなぎ。

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